石巻市復興まちづくり情報交流館 雄勝館
復興整備中の仮拠点に〈トレーラーハウス〉で居場所をつくる
東日本大震災で被災した石巻市雄勝町に建設された仮設の交流拠点です。復興まちづくり情報や歴史・文化・生活の営みといった地域情報を展示し、住民・来訪者など様々な人の交流をとおして実践的コミュニティが生まれる活動の場です。
雄勝町では町の中心部である伊勢畑・上雄勝地区に、商業・観光・公共サービス機能の集約をはかる復興計画となっています。情報交流館は、中心部復興までの数年間、集客やにぎわいを担保すべく、仮の拠点エリアに設置されることとなりました。
「中心部復興後には移動・撤去が想定される仮設建築物であること」「建設に時間がかかると町のにぎわいが薄れていってしまうこと」を考慮し、工期が短く、設置・移動が容易なトレーラーハウスを、展示・交流・管理の機能ごとに3台設置することにしました。
仮設とはいえ、前向きで居心地が良く、しばらく留まっていられることは地域活動にとって重要です。人が集まり地域の未来を語り合う空間に相応しい、みんなの居場所になるようデザインしました。